5月1日のメーデーとは何する日なの?日本のメーデーを簡単に解説!

5月1日 日本のメーデーとは

5月1日はメーデーです。

この季節に割と耳にする言葉ではありますが、

「メーデーとは実際、何する日?」

「私たちが会社員としてする事はあるの?」

「そもそもメーデーはいつから始まったの?」

という風に思う方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事ではメーデーとはどういう日なのかについて、わかりやすく簡単にまとめました。

メーデーに参加する予定がある方はもちろん、メーデーとはどんな日で何をする日なのかについて知りたいという方はぜひ、ご参考下さい。

メーデーとは

メーデーとは毎年5月1日に開催される「国際労働者の日」のことで、簡単に言うと、5月1日に世界各地で行われる「労働者の祭典」です。

時代や国によっても異なりますが、基本的にメーデーでは労働環境の改善やベア(基本給のベースアップ)などといった労働者の権利を、労働者たちが団結して集会やデモ行進などによって主張する日となっています。

日本では祝日とされていませんが、国際連合(UN、ONU、国連とも表記)などの国際機関によって国際デーとして定められており、世界80カ国以上でこの日は祝日となっています。

 

メーデーの起源

メーデーとは??

そもそもメーデーはどこの国から発祥したものなのでしょうか。

まずはメーデーの起源についてみてみましょう。

 

メーデーの起源はヨーロッパの「五月祭」

メーデーの起源はヨーロッパにあります。

メーデーは英語では“May Day”と表記され、そのまま訳すと”五月の日”ですよね。

もともとヨーロッパではこの日、夏の訪れをお祝いする「五月祭」が行われる祝日でした。

ドイツやイギリスでは少女たちが結婚式の花嫁のようないで立ちで、各家をまわったり行進をして夏の豊穣を予祝していました。

この日は労使(労働者と使用者)の双方が仕事をお休みし、お祝いをするのが慣わしだったようです。

 

「労働者の祭典」としてのメーデーの起源はアメリカ

ヨーロッパのメーデーから形を少し変え、現在のような「労働者の祭典」の直接的な起源となったのは、アメリカで行われた労働者によるストライキだと言われています。

 

1886年の5月1日、アメリカのシカゴを中心に、「合衆国カナダ職能労働組合連盟(現:アメリカ労働総同盟)」による統一ストライキが行われました。

当時12時間以上の長時間労働が当たり前となっていたそうで、このストライキでは労働者たちが労働環境の改善を求め、8時間労働制を訴えたものでした。

このような過酷な労働条件を改善すべく、それ以降も5月1日にストライキなどの活動を続けていました。

 

その頃ヨーロッパでは、ヨーロッパやアメリカの19カ国の労働者代表によって、1889年に「第二インターナショナル(社会主義実現を掲げる国際的な労働者組織)」がパリで発足しました。

そこで先述のアメリカの労働者団体による活動が承認された事をきっかけに、1890年にはアメリカだけでなくヨーロッパ各国でもストライキが行われました。

これが「国際メーデー」の第1回目といわれています。

それ以降、5月1日が「労働者の祭典」であるメーデーとして世界的に広がり、現在に至ります。

 

日本のメーデーの歴史

日本のメーデーとは

では日本ではいつからメーデーが行われていたのでしょうか。

日本のメーデーの歴史について、年代順に簡単にまとめると次のようになります。

 


1905年:平民社(社会主義結社)主催で開かれた茶話会を開催

1906年:メーデーを記念した街頭演説を実施

1917年:社会主義者約30人によるメーデー記念の集いを開催

1920年:「大日本労働総同盟友愛会」主催による、第1回メーデーの開催

1936年:政府によりメーデー開催の禁止が発令

1946年:11年ぶりに第17回メーデー開催(通称:食糧メーデー、飯米獲得人民大会)

1952年:メーデーに際して死者・負傷者がでる事件が起きる(通称:血のメーデー)

1989年:統一メーデーではなく分散してメーデーを開催


 

1905年の茶話会が日本におけるメーデーの先駆けと言われており、正式に日本の第1回目のメーデーとなったのは1920年に上野公園で開催されたメーデーです。

第1回メーデーでは労働団体が主催となり、8時間労働制、失業防止、最低賃金法の制定などが掲げられました。

 

1936年には政府によってメーデーの開催が禁止されたことを受け中止としたため、第二次世界大戦前のメーデーとしては1935年が最後となりました。

そして戦後となる1946年、11年ぶりに第17回となるメーデーが盛大に開催されました。

「働けるだけ喰わせろ」をスローガンとして掲げていたため「食糧メーデー」「飯米獲得人民大会」と呼ばれており、その規模は全国で100万人が集まったとされています。

 

また、1952年に開催されたメーデーでは労働者の権利主張とは別に、サンフランシスコ講和条約や日米安全保障条約への抗議といったことも含まれており、デモ隊の一部が暴徒化しました。

そして暴徒化したデモ隊と警官部隊が衝突し、死亡者2名、負傷者1,000名以上が出るといった大惨事に発展したため、通称「血のメーデー」と呼ばれています。

 

以降、5月1日のメーデーは「統一メーデー」として複数の労働組合がまとまって集会を行っていましたが、参加者の減少や組合同士の違い、労働組合のない会社の増加などにより、1989年以降は分散して行われています。

 

ちなみに労働組合とは、次のような意味合いを持つ団体です。

労働組合は「労働者が主体となって自主的に労働条件の維持・改善や経済的地位の向上を目的として組織する団体」、すなわち、労働者が団結して、賃金や労働時間などの労働条件の改善を図るためにつくる団体です。

引用:厚生労働省HP

 

現代の日本のメーデー

このような流れの中、現代の日本のメーデーは「労働者の権利を主張する日」という意味をもちながらも、平和や人権を守る運動として形を変えつつあります。

かつてのように労働者が団結して権利を主張するというよりも、“組合員や参加者が集まって、労働者の地位や条件の向上・人権・平和などについて啓蒙しながら、家族で参加して楽しく過ごす祭典”へと変化してきています。

最近ではこれらに加え、”多様性を認め合える社会”なども訴えられています。

中央大会と呼ばれる東京での大きな集会をはじめ、各都道府県やその中の地域ごとに開催されているケースが多く、各会場では啓蒙活動や活動紹介だけでなく、見て楽しいパフォーマンスや抽選会、模擬店などのさまざまな催しも行われているようです。

 

また、労働組合には産業別や会社別など数々の団体があります。

現在の日本のメーデーは、こうしたさまざまな労働組合の組合員や参加者の交流の場としての役割も果たしています。

メーデーを開催する日も労働組合によっては5月1日ではなく、4月の最後の土曜日や昭和の日に開催するケースもみられます。

だいたい毎年全国で500以上の場所でメーデーが開催されており、労働者の権利を主張する内容から子供向けのショーなどといったイベントが行われ、家族で楽しめる祭典となりつつあります。

 

メーデーと「春闘」の違いとは

ちなみに日本の労働組合の活動に「春闘」があります。

春闘では毎年2月~3月頃の春に、労働環境の改善やベア(基本給のベースアップ)を求めて、労働組合が経営者側と交渉することです。

「春闘」はよくニュース等でも取り上げられているように、〇%のベアなど具体的な成果を得るための活動です。

もともとメーデーとは「労働者の権利を主張する日」であり春闘と似た意味合いを持ちますが、日本のメーデーでは実質的な交渉というよりも、労働組合の活動のシンボル的な行事ともいえます。

 

まとめ

今回は「メーデーとは?」「日本だと何する日?」といった疑問にお応えすべく、メーデーの起源、日本での歴史や活動内容、現在の日本のメーデーとはどのような日なのかについてお伝えしました。

昨年までは新型コロナウィルスによってメーデーが中止されていたところもあるようですが、今年(2023年)は開催を予定している労働組合も多いようです。

メーデーに参加する予定の方はもちろん、どんな事をしているのか興味のある方は実際に足を運んでメーデーを体験してみるのもよいかもしれませんね。

 

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