お盆にやってはいけないこと・風習10選|解決策やお役立ち情報も解説!
毎年お盆にはお墓参りをしたり、実家に帰省したり、親族が集まったりするという方は多いことでしょう。
一方で、初盆などというわけではなくとも、お盆の準備は意外と大変ですよね。
お盆にはさまざまな風習もあり、
「お盆にやってはいけないことって、何かあったかな?」
といった疑問も出てくるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、お盆に「やってはいけないこと」について、理由やお盆の準備に役立つ情報もあわせてわかりやすく解説します!
そもそも「お盆」とは?
夏休みのような位置付けになっているお盆ですが、本来お盆には次のような意味があります。
お盆には浄土(あの世)亡くなられた方やご先祖様の霊が現世(この世)に戻ってくるのでお迎えし、家族とともにひと時を過ごし、再び戻られてからの浄土(あの世)での幸せ、つまりご冥福を祈る行事
このように、お盆は仏教徒日本に古来よりある祖霊信仰という風習とが結びついて成り立った行事で、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。
現在の日本ではお盆は家族や親族等が集まり、亡くなられた方やご先祖様を偲び、供養する行事として定着しています。
お盆の期間はいつからいつまで?
お盆というと8月13日~15日のイメージですよね。
2023年のお盆は、8月13日(日)~15日(火)(地域によっては16日(水))が基本となっています。
しかし日本全体でみると、地域によってお盆の期間が異なる場合もあります。
これは地域の風習によってお盆に用いる「暦」が異なるためで、大きく分けて次の期間が存在します。
- 7月盆 7月13日~15日(16日) 関東圏一部地域
- 8月盆(月遅れ盆) 8月13日~15日(16日) 全国的
- 旧盆(旧暦盆) 8月中旬~9月初旬 沖縄、関東北部、中国・四国・九州地方の一部
- 東京盆 7月31日~8月2日 東京の一部
ちなみに今年2023年の旧盆は8月28日(月)~30日(水)となっています。
お盆にやってはいけないこと10選
お盆の期間中には昔から「やってはいけない」と言われていることがあります。
次項よりやってはいけないこととその理由、そして対応方法などある場合はそちらも解説していきます。
お盆にやってはいけないこと① 海や川などの水辺に行くこと
お盆に海水浴や川遊びをしてはいけないというのは多くの方が聞いたことのある風習ではないでしょうか。
理由は諸説ありますが、代表的なものは次の3つです。
- 潮の流れや水温低下などの変化がみられる時期だから
- 霊に足を引っ張られるから
- 地獄の蓋が開く日だから
まず、お盆の時期の海では「土用波」という高い波が発生しやすく、潮の流れが変わりやすくなるため危ないという理由があります。
毒を持つクラゲも増える時期であるため、海水浴は避けたほうがよいという説もあります。
川であれば水温が低くなる頃でもあり、豪雨が多く急な増水も多い時期であることから、あらゆる水の事故に注意が必要な時期でもあります。
そして昔からよく言われているのが、霊に足を引っ張られるという理由です。
こちらは供養してもらえない霊が寂しさのあまり、水辺に来た人間の足を引っ張るという言い伝えです。
また、この時期は「地獄の窯の蓋が開く日」とも言われています。
このことわざの解釈には諸説ありますが、
- 地獄の鬼も8月16日(7月16日)は窯の蓋を開けて休んでいるので、みんなも休もう
- 地獄の蓋が開くため、地獄に落ちた霊が水辺に集まる
といった意味があるようです。
2番目の足を引っ張られるから、という理由と少し似ていますね。
お盆にやってはいけないこと② 魚釣り・虫捕り
お盆の時期は殺生を避けて命を大切にするため、魚釣りや虫捕りなども避けたほうがよいと言われています。
これらの理由には仏教の教えが関係しています。
仏教では「十善戒」において、一番初めに「不殺生(あらゆる生命を尊重しよう)」が挙げられています。
お盆は仏教の行事ですので、不殺生の教えは守りたいもの。
お供えするお膳(霊供膳)も精進料理となっていますよね。
お盆期間は水辺を避けた方がよいですし、海や川へ魚釣りに行くのはなるべく控えたほうがよさそうです。
また、「ご先祖様は虫(トンボ)に乗って戻ってくる」と言われ、虫捕りをやってはいけないこととして捉えられている地域もあります。
お盆にやってはいけないこと③ 魚や肉を食べる
前項の「不殺生」に通じるところですが、本来はお盆に魚や肉を食べるのも避けたほうがよいと言われています。
しかし現代ではお盆に帰省したり親族が集まったりして、一緒に食卓を囲むことが多いですよね。
お供え膳のように全てを精進料理、というのはなかなか難しいのも現実です。
また、お盆に子どもや孫などの親族が集まって故人をしのんだり、みんなで迎えた家で楽しく過ごしたいりするのは、きっとご先祖様や亡くなった方も喜ばしく思うことでしょう。
お魚やお肉をいただく時は「私たちのために差し出された、すべてのいのちに感謝しよう」という気持ちで、いのちに感謝心を大切にするとよいのではないでしょうか。
お盆にやってはいけないこと④ 適さない花をお供えする
お盆にはお墓やお仏壇、盆祭壇等にお花をお供えしますが、適さない花もあります。
それらをお供えすることは避けた方がよいでしょう。
【お供えに適さない花の例】
- とげのある花・バラ、アザミ、など
- 毒のある花:ヒガンバナ、スズラン、スイセン、など
- 香りが強い花:キンモクセイ、など
- 花粉が落ちやすい花:ユリ、など ※ユリは花粉を取って使われることも多いです。
- 食べられる花:アワ、ムギ、イネ、オクラ、など
- つる性の花:アサガオ、クレマチス、つるバラ、など
- 死を連想する花:ツバキ、サザンカ、など
とげや毒のある花は、死や怪我を連想させたり殺生を連想させたりするためお供えに適しません。
香りが強い花は、特にお墓の場合に虫が多く寄ってくる原因にもなるため、控えたほうがよいと言われています。
花粉が落ちやすい花も墓石を汚すため避けた方がよく、人間が食べられる実が付いた花もお供えには適さないと言われています。
また、つる性の花は墓石に巻き付く恐れがあるため、そして花弁が丸ごと落ちるような死を連想する花は縁起が悪いためお供えしてはいけないと言われています。
次にお盆のお供えに適した花の一例をご紹介しておくので、ぜひご参考下さい。
【お供えに適したお花の例】
- 菊
- トルコキキョウ
- スターチス
- カーネーション
- ユリ(花粉を取ると墓石や服の汚れを防げる)
- リンドウ
- ケイトウ
- ハス
- コウヤマキ
- 胡蝶蘭
お盆にやってはいけないこと⑤ 他所のご先祖様にお参りする
お墓参りをしていて、ゆかりのない隣のお墓に誰もお参りしている様子がなく荒れていると、ついでに綺麗にしてあげたくなるかもしれません。
しかしこれはやってはいけないことです。
お墓参りとは本来、故人や先祖に対して供養をすることや感謝を伝えたり会話をしたりすることです。
ゆかりのないお墓にお参りするのは先祖供養の正しい態度ではなく、好まれることではありません。
したがって他所のご先祖様の墓石を掃除したり、水をあげたり、お線香をお供えしたりするのはしないようにしましょう。
お盆にやってはいけないこと⑥ お見舞い
先述の通り、お盆は亡くなった方やご先祖様の霊を供養するための時期です。
こうした時期に、入院している方へのお見舞いは地域によっては縁起が悪いとされています。
したがってお盆時期のお見舞いは避けた方が無難ですが、「帰省した時しか行けれない」等の理由がある場合は、ご家族等にお見舞いをしてよいか確認してからお見舞いするとよいでしょう。
お盆にやってはいけないこと⑦ 結婚式や入籍
結婚式や入籍などのいわゆる慶事もお盆の期間中は避けた方がよいことのひとつです。
一般的に慶弔では「弔」の方が優先されます。
繰り返しになりますがお盆は亡くなった方やご先祖様を供養する時期なので、お祝い事は避けた方がよいと言われています。
結婚式や入籍などのおめでたいことは、日にちをずらすなどすると縁起的にもよいでしょう。
お盆にやってはいけないこと⑧ 引っ越し
前項の結婚式や入籍にも通じることですが、「引っ越し祝い」となるような新築への引っ越しなどもお盆は避けた方がよいと言われています。
また、お盆は地域によっては夏土用の時期と重なっており、土用の期間は「土いじりや土を動かしたりすべきではない」と言われているため、縁起の面で避ける場合もあるようです。
一方で、お盆の引っ越しは仏教の教えで禁忌という訳ではありません。
もっとも8月は、引っ越し業界ではどちらかというと閑散期にあたり、引っ越し料金も繁忙期より安い傾向にあります。
それでも夏休み中は引っ越し件数が増えるようですが、お盆期間はやはり避ける人も多いため、予約が取りやすかったり場合によっては値段交渉もしやすかったりするようです。
純粋な転居や縁起をそれほどこだわりがなければ、家族みんなが休みのお盆に引っ越しをするのもありかも知れませんね。
お盆にやってはいけないこと⑨ 納車
車を購入した時の納車もお盆は避けた方がよいと言われています。
理由は先述の内容と同様に、縁起があまり良くない点が挙げられます。
しかし最近は働き方も一昔前と変わってきており、お盆期間中は車のディーラーも店休日であることが多いため、お盆に納車というのは近年では現実的にあまりない事例かも知れませんね。
お盆にやってはいけないこと⑩ 針仕事
お盆期間中にやってはいけないことのひとつに、針仕事も挙げられます。
針仕事がなぜだめなのかというと、お供え花で避けたい花の例にあった「とげ」と少し意味合いが似ていて、死や怪我を連想させたり殺生を連想させたりするためです。
また、針が刺さると血が出ますが、血は仏教では「ケガレ」として捉えられえ、ご先祖様を迎えるにあたって失礼になるためとも言われています。
まとめ
今回のコラムではお盆に「やってはいけないこと」について解説しました。
縁起に関わることは地域の風習や個人でも差があるので、気になる場合は避けておくか、確認をとるなどして対応しましょう。
今年は、久しぶりにみんなで集まりやすいお盆になりそうですね。
子孫たちが集まってご先祖様をお迎えし、仲良く過ごしているのは何よりの供養かもしれません。
ご先祖様を弔い、楽しいお盆休みをお過ごしください!
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